しっかり噛めるインプラント
歯を失ってしまった場合には、インプラントで失ってしまった部分を補うことができます。
他にもブリッジや入れ歯によって補うこともできますが、インプラントは周りの歯に負担をかけたり削ったりしないので、大変快適に使用できます。
インプラントとは
インプラントは歯を失ってしまった部分に人工的にチタン製の歯根を埋め込み、噛みあわせや機能、自然な外観を取り戻す治療方法です。
入れ歯やブリッジであっても、十分に食事ができ、その機能を長期間にわたって安定して維持できるのであれば、インプラントは必要ないかもしれません。しかし、歯は28本(親知らずを含めれば32本)すべてが揃っていて長期間にわたって安定した機能を果たせるものです。1本でも歯を失うということは全体のバランスが崩れ、入れ歯やブリッジによる治療はどうしても周囲の歯に過剰な負担をかけてしまいます。
インプラントは周囲の歯に負担をかけない、最良の予防処置だと考えています。歯を失った部分に人工的に歯をつくるというのが最も理想的です。
インプラントにはチタン製の歯根を骨に埋め込む手術が必要になります。手術というと不安を感じられる方も多いと思いますが、手術中は麻酔をしますので痛みを感じることはありません。また、手術は安全第一と考えておりますので、術前には必ずCTの撮影を行い、十分な診査を行った上で手術を行っております。手術時間は30分から長くても1時間程度です。外科処置を伴いますので、術後に腫れたり、痛んだりする可能性はゼロではありませんが、実際には処置後に痛みがでることは稀です。
術後の傷みは、通常の抜歯よりも少ないようです。なぜなら、抜歯は細菌感染しているところに手術を行い、処置後に傷口が残りますが、それに対してインプラントはきれいな組織に対して手術を行い、しかも処置後に傷口はきれいに閉じています。
インプラントと入れ歯の違い
インプラントと入れ歯では、装着時の違和感、噛む力、周りの歯への影響など、主に3つの点で違いがあります。
違いその1:違和感が無い
インプラントは第2の永久歯とも呼ばれ、入れ歯のような異物感がまったくありません。取り外す必要も一切なく自分の歯と同じように使えるので、インプラントであることを忘れてしまうほど自然です。
違いその2:よく噛める、痛くない
入れ歯は歯茎が直接その力を支えているため、歯茎が圧迫されて痛みを感じやすく、また自然の歯の20%~30%程度しか噛めません。一方、直接骨に固定するインプラントは安定しており、しっかりと噛むことができます。
違いその3:周りの歯にやさしい
部分入れ歯は、健康な歯にバネをかけて固定して使用します。そのため、健康な歯に負担がかかったり、バネにプラークがたまりやすいなどの欠点があります。
その点インプラントは、骨にしっかりと固定されるため、周りの歯にまったく影響を与えません。
インプラントとブリッジの違い
インプラントとブリッジでは、周りの歯への影響で大きな違いがあります。
違いその1:健康な歯を削らない
ブリッジは、歯を失った部分の隣の歯を土台にし、橋渡しして補う治療法です。そのため、土台となる健康な歯を削る必要があります。一方、インプラントは骨に人工歯根を埋め込むため、土台が必要なく、周りの歯を削ることはありません。
違いその2:周りの歯に負担がかからない
ブリッジは、土台となる歯に大きな負担がかかるため折れてしまうリスクもあります。また構造上、プラークがたまりやすいため、虫歯の原因になってしまうことも。インプラントは周りの歯に負担を掛けることもなく、長持ちです。